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第43章 繋がり

「愛莉、説明するから聞けるか？」

「はい。大丈夫です」


ご主人様からの説明されました。


仁科様はある時、SMに興味をお持ちになり奥様をパートナーにされました。
数年後お二人には一人の男の子がいて、それがお父さん。
そしてお腹にはもう一人。

ある行為を奥様は出産後を希望されたのに、仁科様は強行したそうです。
それが、複数調教でした。

きちんとした知識を持った方々だったら、まだ良かったかもしれません。
まだ素人の集団を相手した奥様は、数日後流産してしまったそうです。

その後奥様は心を病んでしまい、お父さんにしか心を開かなくなってしまいました。
もちろん仁科様はパートナーを失いました。
新たにパートナーを見つけて自宅には帰らなくなったそうです。

お父さんが高校生の時、奥様は亡くなりました。
お父さんは仁科様に憎しみを持っていて、高校を卒業すると家を出たそうです。

仁科様は…お子さんを亡くして、はじめて自分の愚かさを実感。
奥様に謝罪したものの、反応さえもしてもらえなかったそうです。

この時、仁科様は自分を含め素人を管理するような組織が有ればと思ったんだそうです。
仁科様は海外へ行き勉強していた。

それが、自宅に帰らなかった本当の理由。


日本に帰り、会を作り仲間が集まってきたとき…
奥様が亡くなってしまい、息子もどこに行ったのかもわからなくなってしまったそうです。