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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第37章 『夫婦円満本舗の慰安旅行~城崎温泉~』
順路通りに進むにはこの建物に
一度入る必要があって。
1階の奥にある自動ドアを出てしまうと
こっちには戻れない仕様のようだった。
『ここ出ちゃうと戻れないみたいだね…』
「仁さん…あのぉ…」
『この建物の前にあった
足湯に入りたいんでしょ?
いいよ、別に慌てないしね…。
真奈美ちゃん…、行くでしょ?』
日和山海岸ミュージアムの前に
海を眺めながら入れる足湯があって。
僕達がここに着いたタイミングは
他のお客さんが使ってて
入れそうになかったから
先に中に入って来たんだけど。
入って来た入り口から外に出て
開いていた場所に入れて貰って
ぼんやりと目の前の海を眺めつつ
足湯を真奈美ちゃんと一緒に楽しんだ。
ここに来るのは……それこそ…
亡くなった…萌花と…城崎に
旅行に来た時に来たきりで…。
その時は…このミュージアムも
足湯もなかった頃で…。
今………僕の隣にいるのは…
萌花じゃ…なくて…真奈美ちゃんで。

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