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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第37章 『夫婦円満本舗の慰安旅行~城崎温泉~』
僕の記憶の中に残っていた…
城崎マリンワールドの思い出も…
時間と共に…少し色あせていて…。
色が…薄くなっていた…記憶の上に
今日の……思い出の記憶が…
色鮮やかに塗り重ねられている…。
自分がそうしようとして…色を
塗り替えたわけでも重ねた訳でもなく
そう…自然になっていた事に…
こうして…荒々しい冬の海を…
眺めていて…気が付いた………だけで
そうなっている自分…を…
憂う…訳でも…卑下する訳でもない…。
今までの僕が……過去に…
萌花に…囚われてい…る…と
思い込んでいた…時間が…
溶けている…のを…実感した。
「あのぉ~、仁さん?大丈夫ですか?」
『ああ、ごめん…。ちょっと前に
ここに来た時の事を…
思い出してた…だけだよ
あんまり…変わってないけどね…。
でも…城崎の温泉街も…ここも…
変わってない所もあるけど…
変わってる所もあるし…、それに…
僕が…変わったんだなって…』
「仁さん……」
『さ、そろそろ…行く?』

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