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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第8章 『仁さんの初体験』
『喧嘩もしたことねぇ、
陰キャはすっこんでろッ』
『待て、こいつには手を出すな』
『溝口さん…ッ、何で止めるんすかッ』
こっちに殴りかかろうとしてた、
後のふたりを溝口が止めて。
隣の部屋から柏葉の靴を持って来ると。
そのまま柏葉に手渡して来て、
柏葉も不思議そうにしながらそれを受け取った。
『和姦なら…そう言うプレイも、
人それぞれだから僕も文句言わないけど。
強姦なんだったら、その人の動画も…さ』
『これは…、柏葉の靴とは…関係ないだろ?』
『関係ない…確かに…、
言われれば、知らない人だし、
赤の他人か。じゃあ…、靴も
戻って来たし、柏葉さん帰ろうか』
『えっ、あの…、茂木君…でもッ』
そう言ってその人はそのままなのと
不安そうな顔をしている、柏葉を
自分のシャツに引っ付けたままで。
そのまま旧校舎の理科室を後にして。
仁が廊下を歩きながら
ポケットからスマートフォンを取り出すと。
スマートフォンから声が聞こえていて、
今から掛けるのではなく
既にどこかと通話中だった事に
さっきの状態では柏葉も気がついて居なかった。
『と言う感じだったので、さっき
僕が撮影した、証拠なら
内村さんのLINEに送ってるんで、それで
何とか後、任せちゃって良いですか?
はいはい、どうも、え?いや…僕は…そんなの
しませんって、あ、はい…じゃあ』
通話中になって居た、
スマートホンの通話を終了させて。
僕はスマートフォンをポケットの中に戻した。