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第8章 『仁さんの初体験』

『ああ。参考までにだけど…。
撮影した画像をネタにして性交強制したら、
普通に犯罪だからね？そんなの
素直に応じる必要ないんだってば。
親父の事務所にも、浮気相手から
そんなんで脅されて別れられないって
そんな相談あったりとかするんだよ…』

『ねぇ…茂木君はどうしてそんな事知ってるの？』

『え…、探偵の息子…だから…かな…。
さっきの…人が、気になる？大丈夫だって
ほら、もう…来てる、外見てよ。
あいつらもお気の毒様だけど、
これで…あいつも…人生半分は終わったな～』

仁が柏葉を引き連れて、玄関まで辿り着いた頃には。

パトカーが３台、すでに到着していて。

『さっき、話ながら知り合いの警察の人に
電話してたから、溝口達がしてた事は、
全部、本人と、その被害者の生の声で
その人の耳には入ってるから。
少なくても強制性交罪の現行犯だから
強制的に５年は…少年院から出れないよ。
下手にあそこで立ち廻っても、
後であの人がアイツ等に余計
酷い事されないって保証もないしね？
後は…プロの人達…に任せようよ』

『あの…ッ…も、茂木君…ッ』

『もう終わったみたいな物だけど、
見たの初めて？怖かったの？』

『こっ、怖かった…ッ』