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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第9章 『茂木純二と真奈美』
真奈美を…そう言う目で…見て無くて。
純二おじさんが…真奈美に、
父親がしてる…と思う方が
自然な程に構い過ぎるから…。
そうなんだろうと…
仁さんは思ってるんだと…思う…。
自分でも…
この感情が…何か…ハッキリしない。
恋心なんて、
そんな可愛い物じゃない…気もする。
仁さんに…純二おじさんの姿を
都合良く重ねてる…だけかも知れない。
だから…あんな事を…
仁さんに言い出してしまった。
自分の事を妹かも知れないって思ってる…
仁さんを…試す様な事をしてしまった。
仁さんは…お兄ちゃんかも知れない…ッ。
でも…、真奈美は…仁さんと…一緒に居たい…。
施設にも…帰りたくない…。
施設の職員さんも……、
凄い優しそうな笑顔をして
優しい言葉を掛けてくれるけど
中身は、家に来るおじさんと一緒…だから。
真奈美が…それを…手紙に書いて
純二おじさんに送ったから、その人が
私だけじゃなくて児童養護施設の
他の子供にも性的虐待をしてたのが
表沙汰になって、その養護施設が
一旦閉鎖される事になった時に
私は…純二おじさんに引き取られた。
それに…もう…、
真奈美は…15歳なんだから。
自分で自分がしたい事を、決められる。
ただ、自分の言いたい事我慢して、
お母さんの言いなりにならなくてもいいし、
後をついて行かなくても良いんだって。