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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第9章 『茂木純二と真奈美』

高校へは純二おじさんが

お金を出してくれて行かせてくれた。

高校に通ってる間は、

純二おじさんのお父さんのお家に住ませて貰ってた。

お母さんから…私を引き取る時に、

私の面倒を責任もって20になるまで見るから。

俺に預からせてくれと…頭を下げてくれたのだと。

純二おじさんのお父さんから教えて貰った。


その時に…仁さんのお祖父さんから、

もしかしたら真奈美は…

純二おじさんの娘である可能性があると言われた。

でも…、そうじゃない可能性もあるとも聞いた。


「お母さん…みたいに…、勉強出来なくて
高校中退したからって身体を売らなくても…ッ、
女でも…いい学校…出て無くても…ッ。
ちゃんと…、お金…。
真奈美は、お仕事して…稼げるんだから…ッ」


真奈美は…非嫡出子だから、

真奈美の戸籍の父親の欄は空欄だ。

純二おじさんは…、真奈美の事を

施設から引き取ってくれて

高校にも通わせてくれたのに。

真奈美を…自分の娘だって…、

思ってくれてなかったのかな…?


「私は…、純二おじさんの何…なのかな…?」


そう…尋ねてみたくても

肝心の尋ねる相手がこの世には居ない。

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