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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第10章 『次の日の朝』

「あ、はい…、
短小店長…さんが来たらすぐわかる様に。
この周囲の監視カメラの画像…を
ちょっと拝借してます…」


真奈美が見ている
トリプルポータブルモニターには、
それぞれが9分割になっていて
この辺りの監視カメラの映像が
幾つか映し出されている。

「有名…ホワイトハッカーさんには…
これ位は……お茶の子さいさいかい?
君の能力は…上も評価してるから…、
仁君の所…に居るのが
嫌になったら…いつでもおいで?
ああ、そうそう…今朝の…
ストーカーの件も…担当者をまた…
用意させて貰うってうちの大輔が言ってたよ」

トリプルモニターを9分割にして
その上に更に別のトリプルモニターを
それぞれ4分割にして
表示してるのを真奈美が見ていて。

その真奈美の様子を、内村が隣で見ていた。

彼女は…この情報量を…

一人の目で見て処理できる…。

その能力があると言う事を…、

仁の祖父が…見出した事…だよな…。

まぁ…、あの…純二の父親で、

あの仁の祖父なら…。

あの…お祖父さんも…ただ者じゃねぇわな…。

「現在地より、東の方向
30メートル…ターゲット発見しました」

真奈美が…防犯カメラの映像から、

必要な映像を

選択してディスプレイに表示させて。

その姿が映し出される。


「現在時刻…午前9時57分…、
防犯カメラの映像から
午前10時に白鳥さんの家に…
到着できる…範囲に居る
50代男性は…この男性のみでしたので、
ターゲットと…判定致しました。
白鳥さん…聞こえますか?
後…少々で…ターゲット、到着致します…」

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