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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第11章 『短小バツ1の50代のスーパー店長』
『こら…、景子…。
俺は話の途中やしな。
それは、後にしなさい…』
そう呆れた口調で仁に言われて、
景子が嬉しそうな顔をしていて。
スリスリと仁に
自分の身体をすり寄せている様子を。
こっちからモニターで見ていると、
景子はすっかり
ヤクザの情婦になりきっている様子で。
仁さんにベタベタしていて、それはそれで
真奈美は…イライラしてしまったのだが…。
単に仁さんが、
ヤクザの若頭風の恰好するだけよりも
オプションに景子さんが居る事で
らしく仕上がってるのは確かなので。
仁さんが…自分が偽物のヤクザだって、
木下に疑われない為に呼んだんだろうけど…。
サインをした書類を、仁が貴虎に渡すと。
貴虎が、木下を連れて
そのまま白鳥さんの家を後にしてしまって。
仁さんが、
カメラの1つに向かっておいでおいでと
真奈美に合図をして来たから。
「ほら、全て終わったみたいだな。
ネタバレしてくれるだろうから、行ってこい」
「あのッ…、内村さんは…、どうするんですか?」
「そうだなぁ…、俺はこのままその辺で、
1杯引っかけて…家に帰るよ、じゃあな」