この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』
そう言ってエレベーターから降りると、
自分達の部屋に戻って来る。
『僕とそうしても…
辛いのは真奈美ちゃんでしょ?』
抱くのは別に…難しい話じゃないけど…。
抱いても抱かなくても
…僕は…彼女を悲しませる訳だし。
「真奈美が…20になっても…、
真奈美が助手で居るなら…、
本舗に真奈美を置いてくれますか?」
『真奈美ちゃんは、優秀な助手だからね。
僕が色々言っても、何とかしてくれるでしょ?
正直…、真奈美ちゃんには
助けて貰っちゃってるからね』
それまで追い詰められた顔をしていた、
真奈美の顔がいつもの顔に戻って。
へへへ…と小さく声を漏らして笑うと。
「だったら…、今は…許してあげます」
そう言って、真奈美がこっちを見て
ニヤッと口の端をあげて笑って居て。
『……うん…、
そうしてくれると…助かるけど…』
「あの…仁さん…」
『何?真奈美ちゃん…』
「あの…また…この前…みたいなのとかって、
真奈美が頑張った時とかに…してくれますか?」
『まぁ…偶にぐらいなら…ね…。
思ったんだけどさ…』
「何ですか?仁さん」
そうこっちに問い返して来る
真奈美の顔はすっきりしていて
とても嬉しそうな顔をしていて。
『僕…ちょっと思ったんだけどね、
真奈美ちゃんも…結構狡くないかな…って』