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第16章 『元カノからの依頼』

旦那が…自分を抱いてくれない分。

貴虎に会って、抱かれて。

女として愛される喜びを…、

思い出して、小町の心の中にも

満たされる部分もあったにはあったが。

自分が抱かれたいと、愛されたいと

愛し合いたいと思ってる相手は。

貴虎じゃないと言う虚しさも

それと同じ位に…感じていて。


貴虎と…ダブル不倫してる事に、

小町も会う度に罪悪感を

感じてしまって居たから。


何とかしたいと…僕に。


破綻してる様な、夫婦関係の

修復について相談して来たんだろうし…？

小町は昔から天邪鬼で素直じゃないから。

何だかんだと言いながらも、

小町は

…旦那さんが好きなんだろうけど…。


旦那さんは…、旦那さんで。

浮気を繰り返しつつ

小町の浮気にも気がついて居ながら。

小町に、離婚を切り出さないのは

小町と同じ様に…自分の状況に、

小町に対する愛情を感じながらに。

その期待に応えられない自分に

もどかしさと罪悪感を…、

旦那さんの方も…

感じてるから…だろうけど。