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第18章 『遊亀美月の決別と決断』

仁としては…、この結果が欲しかった
ベストの形の結果だったので、
内心仁は、ホッとしていたのだが。

森園の交友関係は…男性に関しては
かなり広いので、父親の特定が
不可能な可能性があったからだ。

仁はこの鑑定の結果を、
前嶋と共同依頼主である
小林に１人で本舗に来る様に呼び出して。

小林が知りたいと言って居た、
森園美海の子供が小林とは
親子関係が否定されていると伝えて。
父親は…遊亀正樹であると報告した。

これで…、

小林の依頼は…完了した事になるので。

この鑑定結果については、

遊亀正樹の妻の

遊亀美月さんサイドにも重要な

不貞の決定的な証拠になるので。

鑑定にかかった費用について…は、

あちらがわと折半請求と言う事で

同意して貰った。

小林さん側には、森園美海を
結婚詐欺として訴えるか
訴えないかは…本人に任せる事にした。

実際に森園に対して、かなり貢いでいた様だし。
自分の子供ではないのに、結婚を迫られていて。
実際にはその子供は彼の子供ではなく、
遊亀正樹との間の子供であり、
更には森園美海は遊亀正樹ではなく
伊藤雄介も騙して伊藤雄介の妻になってるのだから。