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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第21章 『白鳥美幸のその後』
自分の身体の上に…
ここに身体を預ける様にと
美幸の身体を仁が楽にさせると。
ゆっくりと…話の続きを促すように、
よしよしと…美幸の頭を撫でた。
こっち…が…話を聞く
雰囲気と言うか、ムードを作ったのを
美幸さんの方も…感じ取ってくれて。
こっちも胸に…自分の頭を預けると。
ぽつり…、ぽつり…と…
今日の…この依頼の裏にある…
”理由”についてを…話し始めた。
「明に…ね…、言われてしまったの…。
お父さんの事…、いつまでも私が
想って…愛してる…事は、
悪い事じゃないけど。
でも…お母さんが…新しい…恋人の
1人も…作らないから…、店長みたいな人に
付け入られて、
騙されたりとかするんだよって……。
息子の為に…女である事より、
お母さんをするって決めてたのに…ッ。
その…息子に…そう言われちゃって……」
『良い息子さんじゃないですか…、
そんな風に…中々言えないですよ…?
美幸さんに自分だけの…お母さんで…、
やっぱり居て欲しいって…、
思うものでしょうのに…』
美幸さんの様子がおかしいのは、
息子さんの目から見ても分った様で。
木下店長との色々の事を、
多少濁しはしたけど、息子さんの
明君に伝えたのだそうだ。