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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第21章 『白鳥美幸のその後』
「私が…いつまでも…子供だって
明の事を…思って居たのに…。
私が…知らない内に…随分…
あの子も…大人に…なってた…みたい…。
お母さんも…いつまでも父さん父さん
言ってないで、新しい相手でも
見つけた方が父さんだって喜ぶよって…」
そんな風に、自分の息子から
面と向かって言われてしまって。
母親母親で居なくてもいいと…
そこまで面倒を見て貰わなくても
大丈夫だからと言われてしまって。
『その様子…だと…、息子さんの
お眼鏡に叶いそうな感じの、
良い男性が見つかりましたか?
美幸さんは…魅力的な女性ですから。
美幸さんさえその気になりさえすれば。
新しい恋人の1人や2人…だって、
きっとすぐに…見つかりますよ…』
「一度は…女である事も…スッパリと
捨ててしまった…つもりだったのにね…?
仁君に…毎月…抱いて貰って…、
主人が亡くなって、忘れちゃってた
女である事の喜びを…思い出してた…位なのに」
『きっと…ご主人も…喜んでおられますよ』
また…誰かを愛したいって
愛されたいって…好きになりたいって
そんな風に…、思う様になった…。
きっと…今のまま僕との
お互いの隙間と隙間を埋めあう様な
この関係を続ける事よりも…、
その方が…何より美幸さんの為になる。