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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第21章 『白鳥美幸のその後』
「景子ちゃんがね…、ご主人の
会社の男性を紹介してくれたの…。
その人はね…、東北の震災の津波で…
奥さんを…亡くされたみたいなんだけど…。
その後…、奥さんとの間に居た娘さんも…
結婚して…お家を出られたみたいで…。
それまでは…娘さんの為にって
頑張って来たけど…、娘さんが
嫁に行ってしまって…、1人だから
良い女性が居たら引き合わせたいって
ご主人が言ってる男性が居るんだけどって…」
『その男性と…は…お付き合いを?』
「ううん…、まだ…。
ちゃんとした…お付き合いを
って…所までは…行ってないけど。
この間…初めてその人に会って…、
今度…一緒に…出掛けましょうかって…
そんな風な…感じの話をしただけ…なの…。
だから…まだ…恋人とか…言う程の
そんな関係じゃ…ないんだけど…ね?」
スリッ…と…美幸が
仁の胸に顔をすり寄せて来て。
「その…………仁君…、私が…
もうちょ…と…若かったら…なんて
そんな話は…、流石に
今するのには、野暮過ぎるわよね…?」
恋愛感情…と言うのもに…
言葉にして例えるのは…、
野暮だと…美幸が仁に言って来て。
確かに…美幸さんに対しては…、
仕事の依頼…以上の…何かを
僕自身も感じては居たのかも知れない。