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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第21章 『白鳥美幸のその後』
どこか……、母親の影的な物を
都合良く…重ねていたのかも知れないし。
自分の親父に対する…。
僕が長年募らせていた劣等感の様な物を
美幸さんを抱く事で、僕自身が
払拭したかったのかも知れない。
美幸さんも…僕も…
大事な人を…亡くしたのは同じで。
亡くした後…から…時間を…、
止めてしまって居たのも…同じで…。
似た様な…境遇に…、傷の舐め合いを…
していただけ…なのかも知れない…。
言葉に…纏め切るには…
曖昧な部分が多い…、
割り切れている様で、割り切れてない
そんな…微妙な…関係である
存在であったことは…理解はしては居た。
だから…他のそう言う依頼よりも、
美幸さんからの依頼には
うちの助手の…真奈美ちゃんが
異様な…嫉妬の感情を
今間でも、見せて来ていたんだろうなって。
「でも…私が変わっただけじゃなくて、
仁君……も…、変わったんでしょ?」
『やっぱり…
美幸さんも…そう、思いますか?』
「思うよ…。私が気が付かないとでも
そんな節穴の目をしてると思ったの?
美幸さんには…、全部…、
お見通し…なのよ?気にしてるのは…
年齢差?それとも…仁君が…
こんな…お仕事を自分がしてるって事?」