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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第22章 『初めての彼女』

静さんが…突然家を出て行って、
昼間に家には自分だけになって。

そうなれば当然…、
親がいつ帰って来るかわからない
柏葉のマンションではなくて、
僕の家が…僕と彼女の場所になっていた。

夏期講習が済めば、僕の家で
柏葉と昼間っから汗だくになって
セックスばっかりしていた…。

そんな…中学2年生の夏休みを過ごして。


それから…8月が終わって、

9月になって、新学期が始まった。


元々親父は家を開けがちだったけど、
また新しい女が出来たみたいで
1週間に1回ぐらい帰って来ては
テーブルの上に生活費だけ置いてあって。


親父が家に静さんに
ずっと住ませてたのは
まだ僕が小さかったから、
母親代わりの役割を
静さんにさせるのが目的で。

もう僕がこの年齢になって、
自分の身の回りの事が
自分で出来るぐらいになったから。

僕の面倒を見させるのに
丁度いい感じの相手を。
用意する必要もなくなったって
…そんな判断なのだろう。


親父は家には帰って来ないけど、
三枝のおじさんは親父に
言われてなのか、僕を
憐れんでなのか偶に僕の様子を見に来てて。

近所のファミレスとか、屋台の
ラーメン屋に連れて行ってくれた。


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