この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第22章 『初めての彼女』
『先生、そんな事実はありません…。
彼女とは確かに付き合ってはいますが。
僕は彼女を家に夜中に呼び出したりも
した憶えはありませんし、それに…
お互いに通っている塾は違いますが、
僕は彼女が塾の日は僕も
学習塾に通っていますので。僕の証言が
嘘だと思うんだったら僕が通っている
学習塾に問い合わせて貰えませんか?』
それでは失礼しますと、
生徒指導室を後にして。
まだ昼休みは終わって無かったので、
彼女のクラスに彼女本人から
話を聞こうと…向かったが。
もう…柏葉陽詩は今日は
体調不良で早退して帰ったのだそうだ。
柏葉にLINEをしてみたが、既読にならない。
違和感は…あった、確かに感じてた。
ざわざわと…胸騒ぎが…する…、
あの時から感じてた…違和感。
自分の中でバラバラだったピースが…
1つに…組み上がって行く…のを感じた。
一旦自分の教室へと向けた足を、
僕は生徒指導室へと返して。
ガラガラと生徒指導室のドアを開いた。
中に居た生徒指導の村岡先生は、
勢い良く出て行った僕が戻って来たから
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたが。