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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第22章 『初めての彼女』
聞き耳を立てなくても、
会話の内容と
親父のピストンの時の音で
クライマックスが近いのは
仁にも分かってはいたが…。
親父がやってる所の
盗み聞きは…何度もしたけど。
まさか…自分の親父が
自分の彼女とやってる所を
自分の耳で聞く事になるとはな…。
こんな場面…に
自分が直面しているのに、
驚くほどに自分は冷静で。
リアルなのにリアリティが
欠如してるような…、
フィルターを掛けて見てるみたいな
そんな…現実味に掛けた感覚しかない。
でも…やっぱり…、
柏葉も……親父のチンコに
狂った女と同じだったんだなって…。
あんなに…甘えた声で名前を読んで
好きだって言ってたのに…とか…。
あれも全部…嘘だったんだな。
浮気した嫁を…汚嫁なんて言うけど、
汚い…と感じるのはこう言う
事を言うんだろうなって…理解した。
世の中にはネトラレとかって
そんなジャンルもあるけど、
僕にはそんな趣向はないらしい。
柏葉の喘ぎ声を聞いていても、
僕の股間は…全く反応してなくて。