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人妻の愁い(憂い)
第4章 パートタイムラブ…
②
ただコンビニパートの日常の、毎朝来る数多くの常連さんの…
その中のただの一人の男性でしか無い…
ただ、それだけであった。
あったのだが…
パートは毎日シフトが組める訳ではなく、扶養を超えたくはなかったので、週に2日はお休みにしていた…
そしてそのお休みの殆どは趣味の映画鑑賞に充てていて、ほぼ一人で気楽に鑑賞をしていた。
また観たい映画が無い時にはショッピングに出掛ける…
そんな感じであったのだ。
とにかく一日の内の少しでも、義母から離れたかったのである…
またそれが夫婦関係の円滑の為の潤滑油となっていた。
そして今日のお休みも、ショッピングモール内の大きな映画館を訪れる…
平日昼間の映画館内は比較的いつも混雑はしていないのだが、さすがに今日の映画は最新の話題沸騰の映画なのでまあまあ混雑しており、完全座席予約制とはいえ隣の席も埋まっていたくらいであった。
そして館内が暗くなり、映画予告が始まる…
「あ、すいません…」
すると、隣の座席に人が来た。
え…
今の『すいません』の声は?…
なんとなく聞いたことがあるような?…
わたしはゆっくりと隣に座ったお客に目を向ける。
あっ…
あの男、あの人だ…
ほぼ毎朝、缶ビールとお弁当を買いに来ている、いつものあの男だ…
ドキドキドキ…
わたしは急に高鳴ってきた…
だがそれは、不意な、思いもよらない遭遇の高鳴りであり…
たまたま知っている男と…
たまたま映画館内で…
たまたま隣同士に座った…
そんな高鳴りであった。
だが、彼はわたしには気付いてはいないはず…
それはそうであろう…
わたしがそうであるように…
彼にとっても…
毎日買い物に行くコンビニの、数人いるパートの女、いや、レジのおばさんとしての認識しかないはずだから。
またわたし自身も声を掛けるつもりは無かった…
いや、声掛けの理由が無いからである。
所詮はただのコンビニのパートタイマーとお客様…
それ以外に接点は全く無いからだ。
映画が始まる…
その映画はアクションあり、ムーディーなシーンありの、話題沸騰の洋画であった。
そして映画は前半の佳境に入り、主人公とヒロインのベッドシーンが始まろうという時…
あっ…
ただコンビニパートの日常の、毎朝来る数多くの常連さんの…
その中のただの一人の男性でしか無い…
ただ、それだけであった。
あったのだが…
パートは毎日シフトが組める訳ではなく、扶養を超えたくはなかったので、週に2日はお休みにしていた…
そしてそのお休みの殆どは趣味の映画鑑賞に充てていて、ほぼ一人で気楽に鑑賞をしていた。
また観たい映画が無い時にはショッピングに出掛ける…
そんな感じであったのだ。
とにかく一日の内の少しでも、義母から離れたかったのである…
またそれが夫婦関係の円滑の為の潤滑油となっていた。
そして今日のお休みも、ショッピングモール内の大きな映画館を訪れる…
平日昼間の映画館内は比較的いつも混雑はしていないのだが、さすがに今日の映画は最新の話題沸騰の映画なのでまあまあ混雑しており、完全座席予約制とはいえ隣の席も埋まっていたくらいであった。
そして館内が暗くなり、映画予告が始まる…
「あ、すいません…」
すると、隣の座席に人が来た。
え…
今の『すいません』の声は?…
なんとなく聞いたことがあるような?…
わたしはゆっくりと隣に座ったお客に目を向ける。
あっ…
あの男、あの人だ…
ほぼ毎朝、缶ビールとお弁当を買いに来ている、いつものあの男だ…
ドキドキドキ…
わたしは急に高鳴ってきた…
だがそれは、不意な、思いもよらない遭遇の高鳴りであり…
たまたま知っている男と…
たまたま映画館内で…
たまたま隣同士に座った…
そんな高鳴りであった。
だが、彼はわたしには気付いてはいないはず…
それはそうであろう…
わたしがそうであるように…
彼にとっても…
毎日買い物に行くコンビニの、数人いるパートの女、いや、レジのおばさんとしての認識しかないはずだから。
またわたし自身も声を掛けるつもりは無かった…
いや、声掛けの理由が無いからである。
所詮はただのコンビニのパートタイマーとお客様…
それ以外に接点は全く無いからだ。
映画が始まる…
その映画はアクションあり、ムーディーなシーンありの、話題沸騰の洋画であった。
そして映画は前半の佳境に入り、主人公とヒロインのベッドシーンが始まろうという時…
あっ…