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淫魔の宿へようこそ
第5章 情動の意味
「……そ、それやめ……あっ」
胸の頂きを軽く摘まんでくるその刺激はまるで電流を流し込まれるようで。
無意識に体が強ばり揺れてしまいます。
ドルードの指がツンと硬くなったそこへと軽く爪を立てます。
「いっ」
かと思うと、指先の腹で別の生き物のようになだめてくるのです。
「い、いやっ! もう駄目っ……」
その間も指先は胸の膨らみを丹念に愛撫していました。
「君の素直な心と同じだ。 とっても感じやすいね。 だから彼らは……きっと僕もたまらなくなるんだ」
ただ激しい情動に翻弄されながら、ニコルは潤んだ瞳にドルードの姿を映していました。
頭を下げた彼は今度はそこへ唇を置きました。
ねっとりと大きく唇全体で吸い上げられ、尖りを強く食まれて舌先で押し潰されるように動かされると、ニコルの腰が浮いて背中にドルードの腕が回ります。
そうすると彼の口内はますますニコルの胸先を包み、まるで食べられているような錯覚に陥りました。
「っうあ……うっ、お……お願いですっ…も、もう……んっ!!」
ニコルが苦しげに目を開き懇願の眼差しを天井へと向けます。
「以前みたいに限界になったら、イくって言ってごらん」
遠くからドルードの声が聞こえてきました。