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淫魔の宿へようこそ
第7章 背徳を覆う淫魔の愉悦
度重なる嗜虐にめくれ上がった秘裂の隙間にぽっかり空いた小さな穴からは、とめどなく体液が流れ落ちていました。
「それでも君は逝ってしまった。 僕はね、ずっと思ってた。 重ねた体と言葉の分だけそれは重く離し難いんだなって。 忘れることも飽きることもきっとないんだって……」
それを掬ったドルードが何を思ったのか、再び彼女の体内に指を入れて押し込みます。
「ん、うッ……」
目を固く閉じていたニコルの眉が苦しそうに寄せられました。
はっとした表情をしてドルードがそれを抜き、彼女の顔を見ると頬を幾筋も流れたであろう涙の跡のあるところは乾いて白くこびり付いていました。
「可愛いニコル。 抱けば抱くほど違いが分かる……君はセシリアよりも脆くって、まだぎこちない。 そこから目を背けたいはずなのに、僕はもっと君を」
そこまで言って、つつ、と彼女の頬に指を沿わせた彼がニコルの瞼に優しく口を付けました。
そうしてから体の下に腕を入れ、抱え上げた彼女をベッドに横たえます。
「………おやすみ、ニコル」
その後椅子に深く腰掛けたドルードは明け方になるまでぼんやりと暗い窓の外を眺めていました。