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淫魔の宿へようこそ
第5章 情動の意味
体はとっくに抵抗する力はなく、どうしても荒くなってしまう呼吸に喉の奥も乾いて痛みます。
ニコルが何度かもうやめてと訴えるものの、ドルードは動きを止める気配はなく。
それどころか大胆に動きはじめていた彼の指がぐるりんと回転し関節や指の腹が、粘膜の壁に強く押しつけられて。
「んぅ!」
新しい動きをされる度にニコルの腰が浮いてしまいます。
そんな時に〈気持ちいい〉声を我慢すると、彼は空いている方の腕を伸ばし彼女の乳首にお仕置を与えました。
ニコルがその感覚を忘れそうになる度に、軽くつままれたり押し潰したりされるのですが、おかげでちっとも彼女の胸先は元に戻る気配がありません。
「もうそろそろ…いいかな……」
ドルードがそんな独り言と共に体を起こし、履いていたズボンを下着ごとずり下ろすと雄の象徴があらわになりました。
「……っ…!??」
半ばぼんやりと空を彷徨っていたニコルの目が大きく見開かれます。
緩くカーブを描いた彼のそれは上に向かってそそり立ち、その表面は繊細な陰影を描いていました。
先の方はなだらかに膨らんで一旦括れ、半ばは先と同じぐらいの太さで……何よりその長さや大きさにニコルの声が出ませんでした。
(こ…これを……私の、に?)
いくらマエロに鈍い鈍いと言われていても、彼女にも一応、最低限の知識はありました。
自分の顔からさあっと血の気が引くのが分かります。
「ご……ごめん…なさい、無理…です……」
「え?」
張り詰め続けた緊張の糸がプッツリと切れるように、ニコルはそこから意識を手放しました。