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第18章 第四夜　線状降水帯　②

　上から眺める碧の裸。肉棒が感じる碧の膣圧。伊藤は我慢できず碧の乳首をしゃぶった。コリコリした乳首を伊藤は舐め回した。左の乳首右の乳首、碧の肌の匂いが伊藤の鼻孔を通る。女の匂い、伊藤は碧の美乳を鷲掴みにしてることに気が付いた。碧の乳房はどんなに揉みしだいても美しさを損なうことはない。若い女だけが持つ弾力のある乳。
　伊藤のピストン運動が低速から中速、そして高速になっていった。ゴムという伊藤と碧を隔てる無粋な障壁はない。伊藤は生の碧のま×こを愉しみ、碧は生の伊藤の肉棒を愉しんでいる。伊藤は碧のま×こに挿入したときから決めていた。子種を碧の中で放つと。
　伊藤は碧の体に密着させ、碧の背中から両腕を回して碧の肩を抱えた。そして伊藤は激しく碧のま×こを突きまくった。伊藤はここで大事なことに気が付いた。喘ぎ声を上げるために碧の口は確かに動いている。だが、碧の口からは「あっあっ、うっうっ」という声が聞こえないのだ。無音。何だか変だとは思ったが、肉棒に伝わる快感に伊藤は勝てなかった。
　演技で声を出す女なんかよりずっとましだ。それに碧の体はすべて絶品のパーツで作られている。音なんてなくていい。ひょっとしたら夢の中はそういうルールになっているのかもしれない。
　伊藤は碧にキスをした。碧の口に舌を入れて碧の舌と絡ませる。一心不乱になって伊藤は腰を振った。今射精しても構わない。出したらまた出せばいい。そう思ったとき……。
　夢の中の伊藤に強烈な睡魔が襲いかかった。夢の中でも睡魔……有り得ない、これは夢なんかではなく現実だ。伊藤の意識はそこまでだった。伊藤は深い闇の中にすとんと落ちた。
　闇に中には残念ながら碧はいなかった。闇は上も下も、そして前も後ろも闇だった。真っ暗な中でも怖くはない。怖くはないが、体に力が入らない。考えることはできるのに体を動かすことができない。それが伊藤には不思議だった。
　やはり碧と交わったのは現実だ。現実の世界で碧とセックスしたのだ。夢の中で眠りの世界に落とされるなんてどこかおかしい。今こうして闇の中にいることが夢の世界なのだ。そう考えることが科学的だと伊藤は思った。日頃科学なんて考えたことなど伊藤には一度もないが。
　闇にすっと落とされた伊藤は、闇からすっと抜け出した。
　目を覚ますとそこには……。