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千一夜
第41章 第七夜 訪問者 真実?
「あんなに美味しいい岩魚の姿焼きなんて生まれて初めて食べたよ」
「生まれて初めてだなんて少し大げさじゃない?」
「大げさでも何でもない、事実だ」
「ふふふ」
 育ってきた環境が違うからと言おうとしたが、私はその言葉を出すのを控えた。咲子はそれを聞いて気分を良くするはずがない。今のところ咲子との関係は良好だ。考えの足りない私の一言で咲子との関係を壊したくない。
 風呂から上がり、夕食を済ませて私と咲子は椅子に腰かけ夜の然別湖を見ている。真っ暗な世界でも目が慣れてくるとどこからどこまでが湖なのかわかる。それに微かな星の光が湖面を輝かせているのだ。なるほど、確かにこの湖に星は棲んでいる。
「まずいな」
「えっ?」
「この旅を終わらせたくない」
「ふふふ」
「笑い事じゃないですよ。仕事よりこうして湖を見ていたい」
「ふふふ」
「笑ってばかりで咲子さんずるいですよ」
「だって私もそう思っているんですもの」
「そうだったんですか?」
「ええ」
「天空の湖、星の棲む湖。確かにこの湖は天空にあって星が棲んでいる」
「長谷川さん、小説家みたい」
「ふん」
 私は男山の純米大吟醸をワイングラスに注いだ。今日は一人酒。咲子は付き合ってくれなかった。
「ねぇ、飲み過ぎないで」
「……」
 私はグラスをテーブルに置いた。そして太ももの上を二回叩いて咲子にサインを送った。
 咲子は私のサインを見逃さなかった。咲子が私の膝の上に乗った、
「重くない?」
「大丈夫。でもこの椅子が持ちこたえてくれるかな」
「バカ」 
 咲子はそう言って私の唇を摘まんだ。
「いい匂いがする」
 風呂上がりの女の体の匂い。体臭と石鹸とそして咲子のお気に入りの香水が混じった匂い。私は思い切り息を吸った。
 私は、私たちのために敷かれた布団をちらりと見た(なぜか咲子に悟られないようにして)。数時間前、この部屋の畳の上で、私は咲子の雌穴にペニスを挿入して腰を振り、そして精液を咲子の中に出した。今度はあの布団の上で咲子と交わる。だがいきなり咲子を布団に誘うのはもったいないような気がした。
 前戯と言う言葉がある。戯れる前の儀式。私は咲子を自分の膝の上に乗せて、浴衣の上から咲子の体を弄る。浴衣の下に手を忍ばせて咲子の乳房を揉み、おま〇この穴に指を入れる。
 咲子と話をしながら、咲子の匂いを嗅ぎながら私はそうする。
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