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千一夜
第41章 第七夜 訪問者 真実?
 膝の上に女を乗せてブランデーのグラスを持つ男。男は大抵政治家かどこかの会社の社長。もちろんこういう男たちは金と女には困らない(ドラマではそう言う設定が多い)。
 憎たらしいいことに男の膝の上の女は間違いなくみんな美女だ。多少の権力と女を満足させる経済力があれば、男は毛髪の量も健康診断の数値を悪くしている贅肉も気にする必要がない。まぁ女の手前、高級ジムに通うことになるかもしれないが。
 一介の役所の職員にとって、そういう世界は同じ地球上でも異世界と言ってもいい。まぁ、その異世界に行こうとしたことは一度もないが(これは本当のことだ)。
 仕事を定年まで全うする。老後は小さな家に暮らして、狭い庭で家庭菜園でもしようかと考えていた(今でもその思いは強い)。
 だが今私の膝の上には咲子がいる。身分と言う言葉は今の時代には似合わないが、私には家柄というとても分厚いカーテンが見える。分厚いだけにこのカーテンは開かない。いや、開けてはいけないものなのだ。ところが分厚いカーテンはいつの間にかなくなった。
 遠山家のお嬢様を膝の上に乗せ、お嬢様の匂いを嗅ぎ、お嬢様の体を遠慮することなく弄り回す。
 こんなチャンスは滅多にない。だから私はお嬢様にこう訊ねたい。
「初めて男のペニスがここに入ったのはいつ?」
 もちろん「ここ」と言うときは私の手はお嬢様のおま〇こを弄っている。
 私の膝の上のお嬢様は何と答えるだろうか。それとも「秘密」とか言って胡麻化すだろうか。
「何人の男を知っているんだ?」
 私はどうしても知りたい。この世の中に咲子の体を知っている男が何人いるのかを。
 嫉妬は興奮の種になる。種を植えたら水と肥料をやる。興奮をさらに高めるには咲子と男たちがベッドでどう交わったのかを知らなければならない。こうして嫉妬は大きく膨らんでいくのだ。
 残念ながら私が望んだこうしたやり取りはできなかった。なぜなら私は質問する側ではなく、質問される側になってしまったからだ。
 こんな風に。
「長谷川さんの好きなタイプは?」
「優しい人かな」
「芸能人で言うと?」
「〇〇さん」
「○○さんのどういうところが好きなの?」
「うん~ん、綺麗でスタイルがよくて……とにかく全部かな」
 私はそう言いながら浴衣の中に手を忍ばせて咲子の乳首を弄る。
「エッチ」
「男はみんなエッチだよ」
 
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