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千一夜
第44章 第七夜 訪問者 夢
 期待……というか予感というか。間違いなく私の期待は叶えられるだろうし、予感は的中するに決まっている。
 心臓がバクバク波打ってきた。パラレルワールドで私は生きている。京子なのかそれとも沢田絵里なのか、もうそれはどうでもい。京子であろうが沢田絵里であろうが、私が望んでいることはただ一つ。
「あっ!」
 並行世界の中で私の声が響いた。
 女の手が私のペニスを掴んだ……いや、掴まれたような気がしたと言った方がいい。なぜなら私の目に映るものは、女の顔とすりガラスでぼやけている女の体だけだ。自分の掌や足先を確認することすらできない。でも何となくだが、私も女と同様全裸だと思う。
 私のペニスを掴んでいる女の手が動いた。私のペニスの長さや太さを確かめるように女の手が動く。女の手は私のペニスの長さと太さを計るノギスになった。
 そして私のペニスはパラレルワールドでも硬くなっていった。夢の中でも性器は反応する。
 大昔にもそんなときがあった。卑猥な妄想が私のペニスを弄り続けた。その結果私は眠りながら粘々した白い液体を体から放出した。下着にへばりついている精液を母親に見られるのが恥ずかしかった。私が性に目覚めたことを母親には知られたくなかった。
 快楽に溺れる。気がかりなのは、このことを咲子や咲子の父に知られることだ.馬鹿馬鹿しい。咲子も咲子の父も私の夢の中まで入り込んでくるはずがない。パラレルワールドは私の秘密の場所だ。これは夢の中での出来事だ。決して不倫なんかじゃない。
 ノギスの役割を終えた女の手が、今度は万力に化けた。ペニスがギュッギュっと絞られる。ペニスは万力に負けまいとさらに硬さを増していく。すると万力は私のペニスを握りつぶそうと力を入れる。女の手と私のペニスの攻防が続く。私はそのせめぎ合いを愉しむ。
 だが……。
「痛い!」
 私は大声を出した。私の二つの玉が女の手で強く握られたのだ。女は手加減などしなかった。金玉の痛みを女は知らない。ひょっとしたら、潰しても直ぐに再生できるものだと女は思っているのかもしれない。
 私の大きな声が偽物ではないとわかったのか、金玉を握りつぶそうとした女の手が優しく動き始めた。愛しいものを撫でるようにして、女は手を動かした。
 握られたり撫でられたり、ペニスはそうされることで膨らんで大きくなっていく。
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