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第6章 陽子

煙草の匂いに　目を開けると　二人の男が煙草を吸い　陽子を見て
体の上には　陽子の姿を映していた男が　膣を犯している処だった
投げ出した体で　男が膣を犯すのを　受け止め　男が呻いた時に
子宮に浴びせられたのが　判ったが　陽子は　
なすがまま体を投げ出していた
男が　立ち上がりスラックスを履いている時に　
大柄な男が　

・・・月曜　迎えに来るから・・・

言い残すと　男達は出て行き　
陽子は投げ出した体で　天井を見つめていた
全裸の体を布団に投げ出し　何も考えられない
ただ　呆然としていた
強い雨音が聞こえ　ノロノロと起き上がり　
ベランダに続く窓を閉めると
薄暗い部屋の中に静けさが広がり　
陽子の目から涙が溢れ始めてきた
声も無く　ただ涙を流し続け　
息を吸い込んだ時　初めて嗚咽を上げ
息が落ち着いた時　寝室を覗き　
男達の精子で汚れたシーツを丸めてゴミ袋へ投げ込み　
ワンピースを頭から被ると　
強い雨の中外のゴミ箱へ捨てに走り　部屋に濡れた体で戻ると　
浴室へ飛び込んで熱いシャワーを浴び全身を何度も何度も　
ソープで洗い　熱いシャワーを浴び続けて居た
シャワーから出て　服を着て　夫の康二を待ち続けて居た
陽が落ちて　部屋の灯りも点けず　
テーブルの前に座り　ただ待ち続けた