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第2章 恵美子
誠が3年物のお酒だと出された
お湯割りを口に運ぶと
微かな花の香りが鼻孔を擽り
少し甘口のお酒が喉を通って行く
・・・美味しい・・・ 思わず声が出てしまい
前を見ると二人の主婦が頷いて
・・・美味しい・・・ 声が返って来た
年配の男性の横に座って居る娘も
頷き口に運んでいるのが見え
拓哉が直樹に 猪を 何とかしろと
話しかけているのを聞いている内に
心臓の動きが早く成って来るのを感じた
・・・酔ったのかしら?・・・
今日はディナーの時にワインを1杯
先程飲んだビールが1杯
後は このお酒だけ 酔う程は飲んでいないのに
何故か心臓の動きが早く成り 体が火照って来る
隣に座って居る 拓哉がこの辺ですか
軽く腰に手を当てられた時 拓哉の手の平から
疼く様な痺れが 頭の中へ送られて
夫に気付かれない様 小さな吐息を漏らしていた
誠の声を どこか遠くで
ご夫婦でマッサージをと聞いていると
晴夫が立ち上がり
誠と 隣の部屋を開け入って行くのが見えて
恵美子も立ち上がった時に 足元がふらつくと
直樹の大きな腕が 恵美子を支え
脇腹に手を添えて 部屋へと 案内されて
敷いて有った布団に 横に成る様に 言われて
体を寝せて隣の部屋を覗くと
夫の背中を 拓哉が押しているのが見えた