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第3章 恭子と明美
豊が 片山を見て 目を伏せ 片山が口を開いた

・・・片山と言います 家内の優菜です・・・ 

皆が驚いた顔をした 60位だろうか 
髪に少し白い物を見せ
優菜は 20代に見える 豊は羨ましそうに

「 お若い 奥様で 」 
明美の手が 豊の頭に飛び 

「 痛いなーー 」 頭を向けると

「優菜さんの 裸を想像したでしょう 助平!!」

「 私は 若く無いですから 」 
明美の怒ったように話した時 座が一度に笑いが広がり

「 私、これでも もう32歳に成ります 」 
皆が驚いたように優菜を見て 

・・・若く見えるは・・・

囁きが聞こえた

体格の良い男が 今晩はと入って来て 
その後から もう一人 背の高い男が入って来た
誠が直樹と言って 幼馴染で こいつ 
猟師なんですと紹介してくる
直樹と拓哉が座り ビールを飲み始め 
明美と京子は 直樹に話しかけていた

前に座る初老の男性と女性は 小さな声で話し乍らグラスを空け
囲炉裏に掛かっていた鍋から 誠が取り分けて皆に配り
箸を付けている時 誠が

・・・3年寝かせた お酒です・・・

一升瓶を抱えて入って来て 湯呑を並べると
お湯割りを作り 皆に配って来た

湯呑の中に お湯を注いだ時 部屋の中に仄かな花の香りが漂い
口を付けた時 香りはさらに強く 鼻孔を擽って来た

・・・美味しい・・・

・・・おいしい・・・

女性達は 口々に言うと 皆2杯目を誠から受け取り
美味しそうに 飲んで行く
30分程立った時 女性達の浴衣の襟元から覗く 素肌が
桃色に染まり始め 恭子が淫靡な目で 英樹を見つめていた
明美の目にも 光が浮かび

白髪の 紳士が立ち上がり

・・・優菜 そろそろ戻ろうか?・・・

連れの若い女性に 声を掛け 身長は160位か
長い黒髪が胸元まで伸びている

 ・・ハイ・・

小さな返事が聞こえ 皆に会釈をして 
部屋への通路に消えて行った
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