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第10章 第10章 奈々
「 後藤さんの奥様も、・・・・? 」
孝明の手が裸の背に回され、白い大柄な体を
孝明に擦り付け、大きな乳房が形を変え
胸に顔を乗せ啓子は聞いた

「 酒井が・・・・・・ 」
孝明が含み笑いをして啓子の背中に回した手に
力を入れ、啓子は体を孝明に押し付け太腿を
絡めた

「 酒井、後藤君の話を聞いた時に 奈々さんを
  抱く気に成ったと言ってた、それまで奈々さんを
  結婚式の時に会った、後藤の奥さん無縁の存在と
  思っていて、後藤君が悩みを相談された時に
  一つの計画を思いついたそうなんだ、真紀さんと
  逢瀬を続けていれば、何れ奈々さんが気が付く
  その時に相談相手に成って・・・そう考えて
  酒井は2度程後藤君の家を訪ねて、奈々さんと
  顔を合わせ会話を交わして、時々酒井の家に泊まらせて
  新婚生活を邪魔して済まないと、奈々さんに
  謝ったら、少し赤い顔をして、返事を返してくれたと
  教えて呉れたよ 奈々さんは証券会社で営業をしていると
  言ってた、男達の世界で営業、大した者だと思ったね、
  男でも3か月、半年で消えていく世界の中で実績を上げる
  手腕に、酒井も自分の処で働いて
  貰いたいと零していたな、私も奈々さんと
  お付き合いを始めて、何度も会話を交わして
  奈々さんの人柄、知性の高さに惚れて
  私の会社に誘った事も有ったけど、大きな目で
  見つめて来て、首を振った姿に諦めたよ 」

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