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第10章 第10章 奈々
前菜が運ばれ、フォークで口に運び、係の差し出す
ボトルにグラスを差し出した
グラスの液体を一度に飲む姿を、酒井は黙って見つめ
メイン料理にナイフを奈々が入れた時

「 後藤君と、話をしたのかな? 」
奈々の手が止まり、ナイフを置いてテーブルの上の
赤ワインのグラスに手を伸ばして、首を振った

「 今日家内は 友達と旅行に行ってる 」
飲み干したワイングラスを テーブルに置いた
酒井が 呟く様に言い奈々は目を見開き酒井を見た
頷く酒井の姿を見て、白いテーブルクロスに水滴が
灰色の染みを幾つか付けた

酒井が手を上げ部屋の隅に居た係が近寄り、
二言三言会話を交わし酒井が立ち上がり、
奈々の手を引いて来る、促されたままに酒井に腕を取られ、
お腹に手を回されたまま
エレベーターに涙で霞んだ目は、床の模様を眺め
ツィンベッドが並ぶ部屋の中で、一つのベッドに
座って初めて酒井と二人部屋の中に居る事に
気が付き バックからハンカチを取り出して
涙を拭いた

「 スワッピング、知ってる? 」
前に座った酒井が聞いて来た レストランで
大志が今夜酒井の奥様と一緒と聞き、悲しみに
襲われ混乱したまま気が付いたら、部屋の中で
ベッドにお互い座って顔を合わせ、突然聞かれた
言葉に首を傾げ、首を振った

「 夫婦交換なら、分かるかな? 」
奈々はハンカチを握った手で、頷いた

「 後藤夫妻と酒井夫妻が妻を交換して
  一夜を明かす、そう思ったら後藤君を
  許せないか? 」

・・・・・・・・・・・・・
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ツィンベッドの部屋を 蛍光灯の明かりが照らし
奈々は無言のまま、時が流れていた 

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