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第11章 第11章 麗と弥生
「 社長が待っているから、お食事に行きましょう 」
啓子は立ち上がり、白い肌が朝の光にさらされ
肌を伝う湯の雫を朝の光が、輝かせた
食堂に行くと孝明はテーブルに座り、啓子達に
視線を送り啓子は黙って頷いて見せ、孝明は
啓子の頷く姿に、黙って頷いた

2日が過ぎ啓子は 客室の掃除を終えて事務所に
誠が一人の女性を連れ、啓子に声を掛けて来た

「 啓子さん お願いが有るのですが こちら
  真島 直美さん 少し事情が有って 詳しくは
  直美さんの話を聞いて貰いたいんです、それと
  客室の清掃を教えて頂きたいので 」
身長は160前後か、黒いショートヘアーの直美が
小さな声で 宜しくお願いしますと頭を下げて来た

「 真島さん こちらで働くのですか? 」
誠が頷き、啓子は直美を連れ食堂の脇の通路を
通り 客室の建物を上から順に案内をして行った

坂道を二人登って行く、上から麗が降りて来て
啓子と直美を見て足を止めた

「 真島直美さん 今日から働くから
  麗さん仲良くして上げてね 」

 「 直美さん、髪を伸ばしたら日本人形見たい
   奇麗な方ですね 宜しく 」
 「 男から逃げて来たの?私は弥生に助けられて
   逃げて来たのよ 」
悪戯な目で覗き込んで言い笑顔で直美を見て
手を振って坂道を降りて行った

「 西洋のモデルさん見たいな人ですね 」
直美は降りて行く麗を見て言った

「 そうね麗さん 身長も高いからモデルだと
  紹介されたら 皆信じるかも 」
啓子も麗の容姿を思い浮かべ頷いた


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