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第11章 第11章 麗と弥生
・・・ 1年前 ・・・ 

半年付き合った昌に誘われて、初めての温泉
少しドキドキしながら昌の車で高速を走り
休憩を取る為にこのサービスエリアに立ち寄った
二人で珈琲を飲み、弥生はお土産コーナーで
可愛いマスコット人形を見つけて、会計に並び隣に
昌が立ち、弥生の会計を待っていた、
商品を差し出して700円です会計をしていた女の子が
商品を見て言って来た、高校生だろうか、幼い顔の女性に
5000円札を差し出して、商品を受け取り、女の娘が
キャッシュトレイに 9300円のお返しですと
釣銭を置いた、

「 5000円渡したのよ 」
弥生は釣銭を見て女の娘に言う 女の娘は最初
何を言われたのか、つり銭と弥生の顔を交互に見て
慌てて スイマセンと5000円札をレジの中へ入れ

「 有難うございました 」
頭を下げ、弥生は商品を持って昌の腕を取り
出口に向かった、車に向かう途中で昌が

「 何で黙って受け取らなかったんだよ 」
憤慨した様に言って来た

「 だって、私5000円しか出してないよ それに
  釣銭間違ったら、大変だよ 」
弥生は自分が働いている店で、レジのお金が合わない
経験から昌に言った

「 間違ったのは、向こうが悪いんだから 
  黙って貰っておけば、良かったのに
  5000円損した、 」

「 そんな事出来ないよ、それにあの娘 高校生の
  バイトだよ、お金が合わなければあの娘が
  責められるでしょう、可哀そうじゃない 」

「 そんな他人の事だろう、俺たちには関係無い!! 」
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