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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜
私はちょっと俯いた。
「う、ううん..別に..」
心臓の音がうるさい。
真田くんはクラスでもお兄さんみたいな存在。
斉藤・真田で出席番号が前後だったから、クラスで一番始めに仲良くなった男子だった。
けど、こんな風に二人きりで話したことはない。
(心臓うるさいー!なんやこれ!)
私はぎゅっと目を瞑った。
「..斉藤?」
「え?!」
目を開くと、心配そうに私を覗き込んでいた真田くんと目があった。
「はわわわわ!」
びっくりして立ち上がると、いきなりのことに頭がクラッとした。
「ありゃ..?」
「斉藤!」
真田くんが立ち上がって私を支える。
近くに暖かい息を感じて目をあけると、すぐ目の前に真田くんがいた。
「..っ!」
一気に緊張する。
しかし固まっていると..
チュッ..
(........ん?)
目をパチクリさせると、真田くんの顔が遠ざかった。
「.....えっ..と....」
(今わたしゃ....)
「ごめん、我慢できなかった。」
(キスされたああああ!?)
私は慌てて真田くんを押しのけた。
「なっ、なっ、なななな!」