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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜

「なんや!?え!?なんですか!?」

訳がわからずパニックになる私を、困ったように真田くんが見ている。

「..なにって..キー」

「わかっとるわい!」

顔が熱くなってきて、私は冷たい手で頬を抑えて冷やす。

(き、キスしてもた!真田くんと!)

一人でオロオロしていると、ずい、と真田くんが近づいてきた。

「斉藤、まだあいつのこと好き?」

「へっ?」

ピタリと動きを止めると、また一歩近づいてきた。
思わず後ずさる。

「俺、クラス変わってからずっと斉藤が好きだった。けど..アイツと付き合うようになって陰で応援してた。」

「さ、真田くん?何ゆうてんの?あははは..」

「ごまかさないで....アイツに振られたって聞いて..正直ラッキーだと思った。」

「私は別にもう..好きじゃないよ..」

まっすぐ見られて恥ずかしくなり、目を逸らした。
それは本心だった。
ただ、プライドが許さなかったというだけで腹が立っていたのだ。

「なぁ斉藤..俺を見て。」

そういって肩をつかまれた。
顔をあげると、真田くんと目があう。
真剣な彼から私は目をそらせなかった。

「付き合ってよ。」

「け、けど..」

私は突然のことに頭が真っ白になった。
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