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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第7章 Xmasな夜
「..真田くんのこと..そんな風にみたことないんや..」
「今から見て。」
すぐに返答され、言葉につまる。
「それに私、関西弁やし..」
「気にしたことないよ。」
「別れたばっかやし..」
「それは..でも....」
真田くんがちょっとうつむいた。
沈黙が流れる。
そして先に口を開いたのは真田くんだった。
「じゃあ斉藤はもう俺を好きになることはない?」
「!?」
好きになる可能性というよりも、この数時間で正直、少し真田くんを男として見ている自分がいたのが事実だった。
少し考えて、口を開く。
「..好きに..なるかもしれん..けど..」
「じゃあ付き合って。」
(なんでそんな強引なんー!?)
私はびっくりしてポカンと真田くんを見た。
「可能性があるなら、いいじゃん。ちなみに俺が斉藤を好きなことはクラス中が知ってる。」
「ええ!?」
(うそやろ!?)
私は衝撃的すぎて声が出なかった。
「気づいてなかったのは、斉藤とアイツだけだよ。」
苦笑する真田くん。
自分と元彼以外が知っていると聞いて恥ずかしくなった。