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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第10章 Xmasは悪魔な日っ!?
「さあな。それよりも、名前どうにかならないのか?アイツと同じ名前など..」
「仕方ないじゃない。」
「ふん。」
信じられないかもしれないけど、シドは元悪魔。
色々あって、人間として再会した。
シドの記憶がなくなって半年以上経っていたけれど、初めて出会った交差点で再会して、何故か二人の記憶が繋がった。
でも周りは誰一人としてシドを覚えていない。
シドも、普通の人間として普通の家庭で育ってきて、私と再会して初めて悪魔だった頃の記憶が戻ったらしい。
どういう仕組みなのかよくわからないけれど、中身も外見もシドはそのままで、変わった所といえば、人間の家族の中で育っていたということくらいだ。
その辺りはおそらく神谷くんや魔王様が、シドの両親となる人たちの記憶と、人間に生まれ変わったシドの記憶を操作して上手く繋げたんだろうと思う。
「ただいま。」
「おじゃましまーす。」
私たちが家に入ると、シドのお母さんが出てきた。
「あら優奈ちゃん。いらっしゃい。」
「遅い時間にすみません。」
私が頭を下げると、それを無視してシドが私の手を引いて二階に上がっていく。
「シド、お菓子は~?」
お母さんを一瞥するとシドは部屋の扉をあけた。
「いらない。絶対部屋に来るなよ。」
「ちょっシド!?」
「あらまぁ。はいはい~」
お母さんは心得ているように、笑いながらリビングに帰っていった。
「仕方ないじゃない。」
「ふん。」
信じられないかもしれないけど、シドは元悪魔。
色々あって、人間として再会した。
シドの記憶がなくなって半年以上経っていたけれど、初めて出会った交差点で再会して、何故か二人の記憶が繋がった。
でも周りは誰一人としてシドを覚えていない。
シドも、普通の人間として普通の家庭で育ってきて、私と再会して初めて悪魔だった頃の記憶が戻ったらしい。
どういう仕組みなのかよくわからないけれど、中身も外見もシドはそのままで、変わった所といえば、人間の家族の中で育っていたということくらいだ。
その辺りはおそらく神谷くんや魔王様が、シドの両親となる人たちの記憶と、人間に生まれ変わったシドの記憶を操作して上手く繋げたんだろうと思う。
「ただいま。」
「おじゃましまーす。」
私たちが家に入ると、シドのお母さんが出てきた。
「あら優奈ちゃん。いらっしゃい。」
「遅い時間にすみません。」
私が頭を下げると、それを無視してシドが私の手を引いて二階に上がっていく。
「シド、お菓子は~?」
お母さんを一瞥するとシドは部屋の扉をあけた。
「いらない。絶対部屋に来るなよ。」
「ちょっシド!?」
「あらまぁ。はいはい~」
お母さんは心得ているように、笑いながらリビングに帰っていった。