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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第10章 Xmasは悪魔な日っ!?
すうっと窓を通り抜け部屋に入ってくると、大きくなってベッドで寄り添う私たちの前に立った。
「やあ優奈ちゃん。」
「な、ど、どうして!?」
私は慌てて布団を引き寄せ、身体を隠した。
シドが私を隠すように抱き寄せる。
「なんだ。何か用か?」
「つれないなぁ~二人に会いに来ただけだよ。」
元魔王様が肩をすくめた。
「..会いに来て、ちょっと邪魔しようとしたんだけど....遅かったな。」
「...!!」
私は恥ずかしくなって俯いた。
元魔王様が近づいてきて私の顎を触った。
「ねえ優奈ちゃん、シドくんとはどうだった?なんなら僕とシて比べてみない?」
笑いを含んだように言われ、私は固まった。
シドがふんっと手を払う。
「優奈はワシのものだ。手を出すな。」
(シド?いまワシって..)
「ちぇっ..僕も優奈ちゃんが欲しいのになぁ..」
「お前、一体何しにきたんだ?」
「....」
もう一度尋ねるシドを見て、クスッと笑った。
「僕ね、魔王様に頼まれたことがあって..