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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第2章 幸せは突然
(どうしてあんな男に三年間も..)
私は悔しくて仕方なかった。
荒々しくプレゼントを掴み、下に投げつける。
するとカシャンと音がした。
『ね、時計、ベルトのとこ擦り切れてるよ?』
『え?あ、ほんとだ。大学の入学祝いに買ったやつだからなー』
ネクタイをを外しながら、笑う彼を見て、私はいった。
『ねねっ!じゃあさ!私がクリスマスプレゼントに上げる!だから~私はー』
『くすっ..前いってたネックレスだろ?』
『ふふふっ』
『仕方ねーなぁ。』
ぎゅっと抱きしめると、優しく微笑んだ。
そんなことを思い出して、私は投げつけたプレゼントをまた拾った。
ひしゃげた箱は、私みたいだった。