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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第2章 幸せは突然
「お姉さん一人ならさ、寄ってかない?ケーキ作ったげるよ。」
「え?」
ほら行こ!とぐいぐい引っ張られ、私は抵抗しながらも、ケーキ屋に連れて行かれた。
カランー
「ねぇ..勝手に使っていいの..?」
私が聞くと、大丈夫といいながら、厨房に入っていった。
「あ、お姉さんは座ってて。雑誌とかもあるし。」
「あ、うん..」
私は言われた通り、おとなしく座っていた。
すると少しして、男がケーキを持ってきた。小さなショートケーキだった。
「わぁ..すごい..どうして?」
「余った材料を適当に組み合わせてね。今日はクリスマスケーキがよく売れるから、多めに作ってたんだけど、少し余ってたんだ。」
私は、頂きます、といってフォークを突き刺した。
口に含み、うっとりとする。
「んー...美味しい...でも厨房使ったりして大丈夫なの?てゆうか合い鍵?」
私が聞くと、思いっきり笑われた。