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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第2章 幸せは突然
「ははっ!お姉さん、俺ここの店長してるんだよ。」
「....ええぇ!?」
私はびっくりしてフリーズした。
「店長って..あなたいくつ?」
「25だよ。」
「そんな..25で自分の店を持ってるの?」
小さく笑って頷いた。
「..すごいね。私てっきりバイトくんか何かかと思っちゃった。」
「よく言われる。」
それから私たちは、彼の買ってきたビールを飲みながら色々な話をした。
彼は元樹くんといって、専門学校を出てすぐパティシエの父親の修行を経て、店を継いだらしい。
早すぎだとも思ったけれど、お父さんが脳梗塞で倒れたことがきっかけだったという。