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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第2章 幸せは突然

「もう電車ないし、俺車持ってないから送れないし..今夜は泊まっていって。ベッド使っていいよ。」
「え、そんな!ベッドは..」
しかし私が下りようとすると制する。
「俺はソファがあるから。じゃあおやすみ。」
そういうと小さく微笑んで、部屋から出ていった。
キィー..パタンー
私はそのまま戸惑っていた。
散々迷惑をかけて、ソファで寝かせるなんてことはできない。
私はベッドから降りて、部屋を出た。
明かりがついている部屋に入ると、リビングのソファに毛布がかけてあった。
「元樹..くん..?」
私が近寄ると、後ろから声がした。
「良子さん?なにしてるの?」
振り返ると、部屋着に着替えた元樹くんがいた。
「あ、あの、やっぱり私がソファに..寒いから風邪ひいちゃうよ。」
「いいよ。気にしなくて。俺強いし。」
そういって肩をすくめるとソファに向かった。
その腕を咄嗟に掴む。
驚いた顔で振り返った元樹くんに、私は思わず言っていた。
「じゃあ..一緒にベッドで寝よ?」

