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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第2章 幸せは突然

「仕事、やめればいい。」

「え?」

「良子さん、その会社好きで入ったわけじゃないっていってたじゃん。」

「あ、うん..」

たしかに私はあまり会社に満足してなかった。ほかにやりたいこともなくて、適当に採用された所に入っただけ。

覚えてないけど、酔った勢いで元樹くんに漏らしていたみたいだった。

「でも..」

「それで俺んとこで働かない?」

「え?」

(ケーキ屋さんで?)

「俺んとこで働いて、イヤなら辞めればいい。でももし俺を好きになってくれたら..一生そこにいて。」

「い、一生..?」

(それって....)

「もう一度言うね。俺と..結婚前提にお付き合いしてください。」

「!?」

私は覗きこむ元樹くんをまじまじと見た。
(この子はなんて大胆な..)

「ば、ばかじゃない?結婚てそんな簡単に..」

「だから前提に、だよ。絶対に、じゃないから安心して。」

「そ..んな..昨日出会ったばっかで..」
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