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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第3章 思い出にはいつもキミが

久々にシャンパンをあけ、饒舌な彼を見ながら、私は幸せだった。

長男も騒いで一人走り回ると、疲れたのかコクリコクリとソファで頭を揺らしていた。

「友、寝ようか。」

そういって夫が抱き上げベッドルームにつれていく。

私はそれを見送り、皿を片付けていった。
キッチンに入ってきた夫に気づき、水を止めると、

「久しぶりに二人になったなぁ。」

と呟いてリビングに戻った。

私もすぐに切り上げて向かうと、テレビをみていた彼が顔をあげた。
隣に座り、一緒に見る。
どのチャンネルもクリスマスばかりだ。

「そういえば今日行ったケーキ屋の近くでさ。」

「?」

急に話し始めた彼に驚いて思わず顔を見た。
いつもの横顔はテレビに照らされてピカピカと変化する。

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