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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第4章 クリスマスの再会
バイトの女の子がトロトロと会計をする。
(ほんとどんくさい。)

ふわふわした感じのその子は、鈍くてトロくて鈍くさい。
というかバカといった方が早い。
でも男はそういう女が好き。
今でも優しく見守っている。

女子高生の方はというと、会話が尽きないのか気にしてないようだ。

そっと聞き耳をたててみた。

「早苗にさ、彼氏ができるなんてねぇ!」

「ほんと!しかもあの美枝子のコクった篤くんとね~」

「篤くん格好よかったよね。ただの真面目くんかと思ってたもん。」

「なんだかんだいって早苗も幸せだよね~」

「ね。今日も断られちゃったし~?」

冗談なのか嫌みなのかわからない所が、女の怖いところだ。

するとサユカとかいう女の子が笑った。

「まぁでも、なんか早苗なら許せるんよね~あの子色々必死になる所が可愛いしさ。」

「あ~わかるかも。嫌みがないよね。」

その会話に少し胸をなでおろす。

(良かったね、嫌われてなかったよ早苗)
全然知らない子のことだけど、一人で安堵している私がいた。
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