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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第5章 君とのキョリが近すぎて

すると作ちゃんが振り返った。

「智子?どうしたの?」

そして泣いている私を見て、駆け寄ってきた。

「智子?何泣いてるの?ごめんな、思い出させちゃったよな。」

困ったように謝る作ちゃんに私は首を振った。

「ちが...私が汚いから..作ちゃんに..嫌われる....やだ..」

「え?」

私が途切れ途切れに言うと、俯く顔を覗きこまれた。

「..汚いの....男にいっぱい触られて..私..初めては..さ、作ちゃんとが..良かったのにぃ..嫌わないで..」

すると、作ちゃんが大きな声をだした。

「バカか智子!お前は汚くないよ!嫌うわけないだろ!?」

「さ、叫ばないで..」

私が震えると、また謝って俯いた。

「汚くないよ..智子は綺麗だよ。俺は智子が好きだ。ずっと変わらず好きだよ。」

優しくいわれ、私はそっと顔をあげた。

「昔から智子が好きだ..けど..智子が辛いと思って言わなかった。」

そしてゆっくり手を伸ばしてきて、私の目尻を指で拭った。

(怖く..ない..)

「作ちゃん..好き....」

私がポツリというと、微笑んだ。

「うん。俺も。」

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