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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第6章 サンタさんお願い
「なんだぁ..」
そう思ってポトッとベッドに落とすと、ふわふわ浮いた。
「お嬢ちゃん、寝てないとダメなんじゃないかな?」
「悪魔が来たから目がさめたのー」
ムッとして言うと、ちょっと笑って謝った。
「ごめんね....それにしても..魔界と人間界がここに繋がってしまったのか..」
ぶつぶつ言う悪魔にこっちを見て欲しくて、また掴もうとすると避けられた。
「悪魔逃げちゃだめ。」
「苦しいのはイヤだからね。」
クスッと笑うとハッと気づいたように美里をみた。
「お嬢ちゃんは僕が見えるんだね。」
「美里!」
「ああ、じゃあ美里ちゃん。」
「悪魔、何しにきたのー?」
「いやあ..たまたま来ちゃったんだよ。」
そういって肩をすくめた。
美里は昔ママに読んで貰った悪い悪魔のお話を思い出した。