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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第6章 サンタさんお願い
「悪魔って、悪い所に人間を連れていくの?」
「ん?....まぁ..そんな風に捉えることもできるけど..」
何やらごにょごにょ言ってるけど、美里の耳には入ってこなかった。
嬉しくなって美里は笑った。
「あのね!じゃあ美雪を連れていって!」
「美雪?」
美里はうんうん、と大きく頷いた。
「美雪!美里の妹だよ~!」
「じゃあまだ赤ちゃんなんじゃない?美里ちゃんは何歳?」
「4歳ー!美雪は0歳だよ~」
美里が言うと、クスクス笑った。
「..じゃあ無理だよ。僕はさすがに赤ちゃんとは子供はうめない。」
「こどもー?」
「ああ..いや、こっちの話だよ。」
そういうと、美里をじっとみた。
「どうして美雪ちゃんを連れ去ってほしいの?」
「あのねー..いらないから!」
「..え?」
「美雪、いらないの~」
「....」
そういって手紙を取って中を見せた。
ーみゆき いらないー
「....美里ちゃん、これをサンタさんに頼んだの?」
悪魔に聞かれて頷いた。