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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第6章 サンタさんお願い
「だって美里ちゃん、妹がいらないってゆうじゃないか。」

「..だって美里のママとパパを取っちゃうんだもん!」

「ママとパパは美里ちゃんだけのものじゃないよ..気持ちは分かるけどね。..じゃあ美雪ちゃんがいなくなって美里ちゃんは嬉しい?」

「..嬉しいもん..」

俯くと、悪魔がふわふわ近づいてきた。

「ママとパパが悲しむと思わない?それは美里ちゃんがいなくなっても一緒だよ。」
「悲しまない..」

「ほんとにそうかな?..じゃあ、美雪ちゃんのどこが嫌い?」

「いっぱい泣くとこ...泣くのに美雪は怒られない。」

するとニコッと笑った。

「じゃあ好きなとこは?」

「..美里が指を出したら、ぎゅって握るの~。変な顔したら笑うの!」

美雪の笑顔を思い出して、胸があったかくなった。

「美雪の笑顔かわいいの!」
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